후리가나로 읽는 일본 고전
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くさめいきゅう
草迷宮
泉 鏡花
泉 鏡花의 草迷宮(くさめいきゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,733자 · 142화면
弁天様の御姿にも、蠅がたかれば、お鬱陶しい。
通りがかりにただ見ては、草がくれの路と云うても、旱に枯れた、岩の裂目とより見えませぬが、」
姥は腰を掛けたまま。さて、乗出すほどの距離でもなかった――
「直きその、向う手を分け上りますのが、山一ツ秋谷在へ近道でござりまして、馬車こそ通いませぬけれども、私などは夜さり店を了いますると、お菓子、水菓子、商物だけを風呂敷包、ト背負いまして、片手に薬缶を提げたなりで、夕焼にお前様、影をのびのび長々と、曲った腰も、楽々小屋へ帰りますがの。
貴女はそこへ。……お裾が靡いた。
これは不思議、と爺どのが、肩を半分乗出す時じゃ、お姿が波を離れて、山の腹へすらりと高うなったと思うと、はて、何を嘉吉がしくさりましたか。
屹と振向かっしゃりました様子じゃっけ、お顔の団扇が飜然と飜って、斜に浴びせて、嘉吉の横顔へびしりと来たげな。
きゃっ!と云うと刎返って、道ならものの小半町、膝と踵で、抜いた腰を引摺るように、その癖、怪飛んで遁げて来る。
爺どのは爺どので、息を詰めた汗の処へ、今のきゃあ!で転倒して、わっ、と云うて山の根から飛出す処へ、胸を頭突に来るように、ドンと嘉吉が打附ったので、両方へ間を置いて、この街道の真中へ、何と、お前様、見られた図ではござりますか。