일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はなばなしきしゅんかん

華々しき瞬間

久坂 葉子

久坂 葉子의 華々しき瞬間(はなばなしきしゅんかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,114자 · 92화면

아오조라 문고

仁科六郎は、はっきり目をひらいて、たか子の顔をみた。

「ね、幸せそうでしょう」

仁科六郎は、その言葉を率直にうけとることが出来なかった。

「気の毒だと思っているよ。仕事が仕事で、帰りはおそいし、酒はのむし、月給はすくないしね」

彼は、そしてたか子の顔から視線をはずした。

「そんなこと。私は大事よ、あなたが」

仁科六郎は、甘える気持でたか子の手をつねった。

「腹がへったから、何か食べさせて」

たか子が台所へたった後、仁科六郎は阿難のことを又考えはじめていた。一分もしたろうか、彼は、両手をくみあわせて、自分の内部に発見されたことに驚いた。

――ゆるしてくれ、と僕は阿難に云っているのだ。たか子へ愛情がないとは云え、夫婦生活をおくっているのだ。それを僕は阿難にすまないと思っている。たか子に、ゆるしてくれとは思っていない――

南原杉子は受話器を降した。仁科六郎はまだ休んでいる。会社の机の前の椅子にこしかけて、煙草を吸いながら、彼女の表面に現れた阿難を煙でかくそうとした。その時、別の卓上の電話が鳴った

「南原さん、御電話です」

彼女は、紙片と鉛筆をもって、その電話にちかづく。