후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
その晩はその家に泊った。夜中に大地震があって、みんな戸外に飛び出し、家の前の空地に蓙を敷いて、そこに屯して夜を明かした。
あくる日、その家の小父さんが吉原の焼跡を尋ねて、家の者の安否を確かめてくれた。私と花やは小父さんに案内されて焼跡へ行った。焼跡には体裁ばかりの小屋掛けをして、祖母と母がいた。一家は向島の親戚の家に避難しているのだった。なにもかもが灰燼に帰して、ただ玄関の三和土に置いてあった傘桶だけが焼け残っていた。広場の池には、脹れあがった死体がいっぱい浮んでいた。私は吐きそうになった。
向島の親戚の家に当分厄介になることになった。父は盲目なので、当面の用事はみんな母がしなければならなかった。母は毎日のように外出した。私は母のお伴をした。焼跡に出来たライスカレーや水団を食わせる店に寄るのが楽しみだった。母はまた怪我人や迷子を収容している建物を尋ねて、弟を探した。けれども、それは徒労に終った。弟にしても、生きているならば、自分の父や母の名を人に告げられないという年でもなかった。
「マントを欲しがっていたが、買ってやればよかった。」
母はそんな返らぬ愚痴をこぼした。