일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

お糸さんは家では玄関脇の四畳半、もと大阪おばあさんのいた部屋に寝起きした。そして家事の手伝いのほかに、いつとはなく父のために、大阪おばあさんのしていた役廻りを引受けるようになった。毎日、新聞の続物を読んで聞かせる、稽古の客のために湯茶を運ぶ、ときたま寄席行の伴をすることなど。母はと云えば、母はまた家事にかまけてばかりいる人であったから、なかやを相手にいつも忙しそうに立ち働いていた。寛ろぎのときはと云えば、針仕事をしているときであった。母のことでは、小岩にいた祖母の身寄りの許から荷車に山積みして送り届けられた漬菜を、物置小屋の土間でなかやを相手に幾つもの大樽に漬けていた甲斐甲斐しい姿と、その赤く腫れた指のことが憶い起される。

お糸さんが家にきて間もなく、その頃父の許に稽古にきていた鶴屋の内芸者の小ふじさんが、お糸さんを見かけて、先年歿した三代目尾上菊次郎に似ていると云い出した。菊次郎のファンは吉原にもだいぶいたようだが、小ふじさんもその一人で、その墓のある池端七軒町の大正寺にまで出向いて、墓前に香華を手向けてくるほどの熱心な贔屓であった。菊次郎のいない二長町は見る気がしないと云うほどの小ふじさんにしてみれば、たいていの顔が菊次郎扮するところの三千歳に見えたのかも知れないが、ほかにも同じことを云う人がいた