후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
お糸さんは私の書く字を見て手筋がいいと褒めてくれた。平素好ましく思っている人から聞いたこの支持の言葉は、その後長く私の頭にこびりついていて、字の上手と下手とでは少くとも月給が拾円は違うと、当時の相場に掛けてわが悪筆を人から憫れまれるようになってからも、私の自信の源になっていたのだから、おかしなものである。お糸さんは私のお手本には智永の千字文を択んでくれた。
四月八日の花まつりにはお糸さんと一緒に竜泉寺町の大音寺に甘茶をもらいに行った。甘茶をもらいに行くのは私の役目で、まえの年にはなかやと一緒に行った。この年毎の灌仏会の行事は私の家などでも嘉例の一つになっていた。単に甘茶をもらってくるだけのことであったが、つい外すというわけにも行かなかったのは、以前貸座敷業を営んでいたときの縁起を祝う習慣が残っていたからであろう。吉原ではたいていの家が、わざわざ浅草の観音さままで出向かずに、近間の大音寺で間に合わせていたようである。もっともこの寺は三の輪の浄閑寺と同じく遊女の骨を埋めた処で、むかしから廓とは因縁浅からぬものがあったからでもあろう。「たけくらべ」に「大音寺前と名は仏くさけれど」