후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
この俚諺はそのまま熨斗をつけて彼女に返上した方がいい。午前中は自転車に乗って建場廻りをし、店をあけてからは夜九時過ぎまで頑張り、店番の隙には語学を勉強したり、幼い弟の胴着を編んでやったりしている彼女の懸命な生活の姿にこそ、この言葉はふさわしいであろう。
彼女は自分のことを「わたしは本の番人だと思っているの。」と云ったことがある。彼女は商品の本や雑誌をとても丁寧に取扱う。仕入れた品は店に出す前に一冊一冊調べて、鑢紙や消ゴムで汚れを拭きとったり、鏝で皺のばしをしたり、破損している個所を糊づけしたりしている。見ていると、入念に愛撫しているような感じを受ける。
彼女の店の商品の値段は概して安い。「わたし、あまり儲けられないの。本屋って泥棒みたいですわ。」と云っている。たまに掘出しものなんかすると、かえって後で気持が落着かないという。塵も積れば山となる式の細かい商法が好みらしい。彼女の店は月にして約二万円の売上げがあり、儲けは七八千円位だそうである。開店以来六ヶ月にしてようやくそれまでに漕ぎ着けたという。彼女はそのことを、林檎の頬を輝かせて澄んだ眼差しで僕に告げた。