후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
村木さんは器用な人で小型の運転が出来るので、居士が羽村へやってくると、大竹さんが東京へ帰るまでの時間を、私達はあちこちダットサンを乗り廻したものである。介山居士は大竹さんのことを「重兵衛、重兵衛」と呼んでいた。けだし先代貞山の読物に出てくる大竹重兵衛を連想されての愛称である。私は大竹さんに頼んで、駅留になっている私の夜具布団を、三輪車に乗せてもらって塾まで運んだ。介山居士はうどんを食べようと云って、五十銭銀貨を鳴尾君に渡した。鳴尾君は自転車を走らせた。東京の相場しか知らない私は、五十銭でいくらうどんが食えるものかと思い、あるいは介山居士という人は吝嗇なのであるまいかとひそかに心配したりしたが、やがて鳴尾君が帰ってきて、さて食べはじめてみて驚いた。一枚の五十銭銀貨は六人の大人がバンドをゆるめてかかっても食いきれないほどの大量のうどんに化けていて、鳴尾君と私は翌朝の食事もそれで済ましたほどであった。
その頃西隣塾には五棟の建物があった。文化瓦の赤い大きなのが本館で、ここには「大菩薩峠」に関するいろんな記念品が飾ってあった。記念館の称のある所以である。