일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

本館に向って右手に印刷所。ここで介山居士の著書や機関誌「隣人之友」の活字を組んだ。輪転機がないので印刷は東京の印刷屋でやってもらった。本館の裏手に草葺の家がある。この家は武州高尾山の妙音谷にあった居士の草庵をそっくりそのままこの地に移したもので、当時村木さんが住んでいた。耕書堂というのがあった。これは図書蔵で本館から渡り廊下が附いていた。その奥に居士が羽村に来た時に寝起する瓦葺の小庵があった。居士は羽村へ来るとこの小庵で自炊の生活をした。自分で畑の葱など抜いてきて汁をつくったりしていた。私達は居士は居士、村木さんは村木さん、そうして鳴尾君と私という風にめいめい勝手にやっていた。鳴尾君と私は始は二人かわりばんこに飯を焚いたが、そのうち私は横著を極め込んで、いつのまにか鳴尾君ひとり女房役に廻るようになった。鳴尾君は前年の十一月の末にここへ来たので、私より三月先輩というわけであった。

鳴尾君と私は本館の三階と云うと体裁はいいが、実は屋根裏に寝た。「ひどいとこですよ。」と鳴尾君は幾分気づかわしげに私の顔色を窺ったが、私がさらに辟易した様子を見せぬので安心したようだった。