후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
鳴尾君もまた二十の年に高倉先生から洗礼を受けた。そうしてその頃は高倉先生が校長をしていた東京神学社の学生であった。大竹重兵衛氏の説によれば失恋に由来する神経衰弱で一時休学しているのだということであったが、しかし失恋のことは措いて、鳴尾君のわだかまりのない微笑は、神経衰弱なんかとは縁のないものに見えた。「いいえ、わがままなんです。」と鳴尾君は言葉少に云うだけだった。高倉先生の消息を尋ねると、いまは郷里の綾部で病を養って居られるということだった。そうしてこの方はほんとの神経衰弱らしかった。鳴尾君は高倉先生のことが心にかかる風で「掛替のない人だから。」と云った。私はそういう鳴尾君にいきなり心が寄せられた。
私達はすぐに隔のない仲になった。鳴尾君は私のことを「案山居士」などと云った。山田の中の一本足の案山子のことである。勿論鳴尾君は口から出まかせを云ったのでなんの意味もないのだが、しかし私はそんなものに似ているわけはなかった。彼は頓馬で、哀れで、笑止千万な奴ではあるが、それでも少くとも雀威しの用には立つ。私には自分がなんによらず物の役に立とうなどとは思えなかった。