후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
その日鳴尾君と私は田中さんの東京放浪時代の形見とでも云うべき署名帳を見せてもらったが、それには実に各界名士の署名が綺羅星の如く並んでいて、よくもかく万遍なく天路歴程が出来たものだと二人とも魂消てしまった。サンプルをお目にかければ、床次竹二郎、菊池寛、与謝野晶子、山室軍平、賀川豊彦、喜多村緑郎、中村吉右衛門、堺利彦、丸山鶴吉、ざっとこんな工合である。中には寸言や俳句さえ書き添えてあるのがあった。田中さんは私達の驚いているのを満足そうに見て、「皆んないい人だった。気軽にすぐ書いてくれた。」と云った。奥さんがつくってくれた菜を炊き込んだ粥を御馳走になった。
塾へ帰る途で、
「羽村って貧乏村だね。なんにもないね。いいね。」
と云ったら、それで鳴尾君には通じたようで、
「ええ。土地の気風も悪くないし。どう? 落著けそうですか。」
私はそれには答えずに、
「僕は夢をみてもみんな東京のことばかりだ。ここの生活はまだ夢の中に入ってこない。」
鳴尾君はふと思いついたように、
「高尾山にいた頃の中里先生の生活はよかったようだな。御自分でもそう云っていますね。『千年樫の下にて』