후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
西さんはその文辞の末に後に遺ったもののうえにも云い及んで、兄に対してはその性質の正直で真面目なことを賞揚し、母に代って一家を双肩に荷う今後のことを励げます言葉があり、次いで私に向っては学業半途にして志操堅固ならざるは甚だ遺憾に思うとの意を漏らし、こんなことを云った、「前途なお心にかかるものあり。」母を墓に葬って家に帰り自分の部屋に独りになってから漸く私はほっとした。知る、知らぬ会葬者の中に在って私は日の光りが恐れられ、おどおどし窒息する思いであった。なろうことなら葬式に列なるのは勘弁してもらいたかったのである。部屋の隅に母が入院する際着ていった着物の風呂敷包みが、病院から持ち帰ったまま置きぱなしになっていた。ふとそれに眼がとまり、そんなものが私の涙を誘った。私は嗚咽の声を漏らした。階段を上ってくる足音が聞えたので私は急いで涙を拭った。イエかも知れぬと思った。イエはまだ帰らずにいて階下の座敷にいるのを私は見ていた。やはりイエだった。
「私、また稽古に来さして戴くように、お師匠さんにお願いしてきました。」
「そう。」
「さっき、あれを読まれた方は御親戚の方ですか?」