후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
奉公人の中には、長くいてもいつまでもよそよそしさの抜けない者がいるものだが、馴れるにつれておきぬはすぐおかみさんの気持に添うようになった。それは彼女の気立の素直さからであった。彼女には人の顔色を窺ったり、主人の心に取入ったりするようなところは、少しも見えなかった。洗いものをしたり、拭掃除をしたりしている彼女の様子には、よそ目にも親身なものが感じられた。
「不器量だけれど、実のある子だ。」
とおかみさんは思った。
アパートの居住者、と云うよりは下宿人は、主として学生が多く、そのほかは独身の勤め人で、例外としては、亭主が生命保険の外交をしている中年の夫婦者と、日雇労務者の若い男がいた。
学生を置くということは、おかみさんの好みであった。おかみさんはこんどの戦争で、連合のほかに、大学生であったひとり息子を亡くした。一つはそのことがおかみさんをしてこのアパートの経営を思い立たせたときに、学生の世話をしてみる気持にさせたのである。それに学生は堅いというのが、おかみさんの持論であった。そして事実、彼女の下宿人であるところの学生達は、親掛りの者が多かったが、下宿代を滞らせるようなことは殆どなかった。