후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
それまでいたとこではもっと沢山だということを私は仲間に話したりなどした。
と、「厭々やっているようだな。」その人の咎める声がした。そしてその人は足早に私のとこへきた。私はべそをかいた、幾分ふてくされた感じだったのだ。
「フーン、これだけやったのか。」
その人はゆるめた口調で云った。私のそばに屈みこみ、私の顔を覗いて。私は少しくやけな気持で余念なかったので、いくらか仕事がはかどっていたのだ。
「もっとまめに手を動かすんだよ。」
そう云ってその人は手づからやって見せた。その人の手は大きかった。その手は手早く麻を綯っていった。私より巧みであった。私はねんごろなものの伝わってくるのを覚えた。私はその人の躯を身近かに感じ、女々しい感情に催された。
舎房はやはり仲間の云ったとおりだった。私は知らぬ顔の中に新しくまじる心細さを味わずにすんだ。
その人はここの看守の一人で、そのとき十一工場の担当をしていた。私はその人の下にいた。日々工場に出て麻を綯う(鼻緒のしんをつくる)仕事に従っていた。はじめてその人の前に出て二、三の受け答えをしつつ、この人に看てもらうのだなという感じを持った。