후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
」と云って、私のことをまるで同志のようにそこにいる青年達に紹介したので、流石に私は恥ずかしくなった。K氏は私が親から月々どの位小遣をもらっているか、そんなことを訊いた。そのときK氏のもとにいた青年の一人に神戸まで送ってもらって、私は東京へ帰った。その青年は東京までの切符を買って私に与え、また弁当代として五拾銭玉を一個くれた。私はその五拾銭で、ある週刊雑誌の増刊号とパンを買った。その週刊雑誌に載っていたある小説が、そのときの私の気持を随分柔げてくれた。それはその作家の身の上話らしくて、小説が好きで学業をなまけ中学校で落第する話を書いたものであった。家に帰ったら、母からはK氏のもとから電報がくるまでは御飯もろくろく喉には通らなかったときかされ、私を愛していなかった祖母まで、母に同情する口吻をもらした。父には私が学校から旅行に行っているように話してあるからそのつもりでと云われた。父は目が見えなかった。警察に捜索願を出したらしく、その下書なるものを私は見たが、それは父の浄瑠璃の弟子の筆になるもので、私の容貌のことを、眉秀で、目もと涼しく、鼻筋とおり、口もと尋常、と云った工合で、典型的な美少年のように書いてあり、これで家の者も誰一人怪しむ者もいなかったのかと思ったら、私は可笑しくて仕方がなかった。