일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

また逆に私の胸の中には魔法によってながい眠りにつかされている王子がいて、その王子を眠りからさまさせるためにメリーは私のもとに来たのだと空想したりした。魔法の霧がはれて、自覚していなかったさまざまの可能性が開花する日がきっとくると、私はそんな虫のいいことを思った。

メリーがきてから、母屋のお婆さんと私の仲も親しみを増した。お婆さんは私にとっては、最も身ぢかな隣人でありまた世間であるが、これまで私はそれほど親しくはしていなかった。私は無愛想な口不調法な人間だし、お婆さんもあっさりした人柄だから。けれども、メリーがきてからは、私の人づき悪さが、メリーのために大分緩和されたような工合になった。私はメリーが私のために、世間に対して執成をしてくれるような気がする。云いかえれば、メリーのなかにある「庶民の心」をとおして、私自身も世間につながることが出来るのである。

お婆さんも、メリーを可愛がっている。お婆さんはいつも大抵、長火鉢のわきに坐って、前に小さいお膳を据えて、そのうえに花骨牌を並べている。年をとって後光のさしくるような人がいるが、このお婆さんがそうである。