후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
いつか帰るとき、足もとに立派な駒下駄を揃えられたことがあって、私はひどく狼狽した。すると彼女と、妓夫台にうたた寝をしていてそのとき眼をさました番頭さんが、異口同音に「朴歯、朴歯。」と大きな声で云ったので、私たちは顔を見合せて噴き出してしまった。このみせでは私の朴歯はそういう紛れもない代物であった。
遊びにいっていると、時にはほかの部屋から陽気な唄声や三味の音が聞えてくることがあった。もと芸者をしていたので三味線などの上手な妓がいるという。彼女はもとより芸なしであったが、大正琴を習いはじめていた。その頃としても大正琴はいかにも古めかしい感じがした。いちどなにか聞かせてくれと云ったら、「春の小川」の曲を弾いてくれた。おぼつかない手つきでとぎれ、とぎれに弾いているのを聞きながら、私はなんとも手持ち無沙汰な、またどうにもかなわない気持がした。
「なんだ、鼻のあたまに汗をかいているじゃないか。」
「ふふふ、むずかしい。」
「誰か教えてくれる人がいるの?」
「ううん、自習帳があるの。」
そうして彼女は「君が代」も「ひばり」も弾けると云った。
ある日行ったら彼女は病気で寝ているということだった。