후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
お婆さんがめくる骨牌の一枚一枚には恰も精が入っているかのよう。年寄の渋味というものを、一枚の絵にしたようである。お婆さんは年寄には珍しく愚痴をこぼさない人なのである。
お婆さんは、こんなふうに云う。
「メリーの相手をしているのが、いちばんいいですよ。ほかのお客様とですと、ついひとさまのかげ口をきくようになりましてね。」
私はお婆さんから、被毛の手入れの仕方を教わった。お婆さんはまずブラシで、メリーの頭から、頸、肩、背、腰、肢という順に丹念にマッサージをして、それから金櫛で丁寧に梳いた。
「こうしてやると、毛の色艶がよくなりますし、それに蚤や虱がたからなくなります。」
とお婆さんは云った。その後もお婆さんは私に代って、ときどきメリーの手入れをしてくれている。お婆さんに面倒を見てもらっているメリーを見ながら、メリーはべつとして、私自身が不当にめぐまれているように思われ、これでいいのだろうかと、なんだか後めたいような不安な気持におそわれるのであった。
私は路を歩きながら、犬に出逢うと、これまでになく気をつけるようになり、また犬が以前ほど恐くはなくなった。どんなに立派な優美な犬を見ても、私には私のメリーの方がよかった。