일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

階下はここの店の間と主任の部屋である六畳の座敷と台所とから成っていた。表口からと裏口からと両方に階段がついていた。二階は表側が六畳、裏側が四畳半で、裏には物干場もついていた。私たち配達は六畳と四畳半の仕切りの襖をとりのけて、ここにごろごろしていた。部屋の中の柱という柱には、うすっぺらな鏡が掛けてあって、こんなところにもこの家のもとの商売の名残りを見せていた。まえはここに女どもがごろごろしていて、朝に夕にこれらの鏡を覗いていたのであろう。

私がこの店に入ったのは夏であったが、南京虫が跳梁していて安眠できなかった。皆んな店の間や物干場に寝たりしていた。私は入店に際しパンツと地下足袋を買った。当時パンツは二拾銭、地下足袋は九拾何銭かであった。配達になると間もなく日華事変が起って、私たちは毎日のように号外を配った。号外配達料は一回三拾銭であった。一日に二回号外が発行されることもあって、忙しいことも忙しかったが、臨時収入も相当あった。汗だくで号外を配って行くと、「新聞やさん、御苦労さん。」と云って、砂糖の入った冷えた麦茶をふるまってくれるお得意もあった。そんなときは嬉しくて、誰もが勇気百倍するのである。