후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
私がこの路地を黙殺してしまったのは主として地理的関係に由る。ここは配りはじめのところであり、区域のとっかかりである。こういう場所では一体に勧誘の仕事などは身に染みない。気乗りがしてこない。早い話が玄関先で女を口説いているようなものだからである。それと、この路地の小さな袋路地であることが、私の気持を冷淡にしたのであろう。ここでバックしてまた通りに出ると、角の最初の家は床屋である。どっちかの耳の下に瘤のある一寸怖い感じの親爺であった。私が配達になった時にはこの家はY紙を取っていなかった。私はいちど勧誘に行って、そのときにべもない応対を受けてから、懲りてしまって、長く敬遠していたが、その後しばらくして吉原を廻っていた朋輩が購読の申込みを受けてきて、それから配達するようになった。親爺も私にはちょっと申込みにくかったのかも知れない。その家にも竜泉寺小学校へ行っている少年がいて、その子とは友達になった。柔和な小動物のような眼をした、ナイーヴな感じの少年であった。級友の話によると、ハモニカが上手だということであった。その隣りは煙草屋であった。美しい姉妹がいた。