후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
メリーをはじめて見たときも、私はベンチに仰向けに寝ころんで梢を仰ぎ、いつか夢路に入って、眼がさめてメリーの顔を見て、私ははじめそれをまだ夢のつづきのように思っていたのだったが。
その日の夕方、私はいつものようにメリーを連れて池をひとめぐりし、いぬしでの木立のある丘にきて、メリーを解放し、ベンチに腰をおろしてぼんやりしていた。私の胸の中に幽閉されている眠れる王子は、永遠に目ざめるときが来ないのではなかろうかと、私はそんなことをぼんやり考えていたのである。すると不意に「キャン、キャン。」というただならぬメリーの悲鳴がきこえた。びっくりして見ると、一匹の図体の大きな赤毛の犬が、逃げるメリーを追いまわしているのである。私は肝をつぶして、その場にかけつけ、メリーをうしろに庇って、ぐっと赤毛の犬を睨みつけた。一瞬、私とそやつの目が噛みあったが、そのとき私はぞっとするものを感じた。赤毛の犬はいきなり私を目がけて飛びかかってきたのである。私は自分の躯に赤犬がぶつかるのを感じ、はずそうとして思わずそこに尻餅をついた。私はしまったと思い、そのとき脱げた下駄をつかむと、無我夢中に横に払った。