일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

トシの幼さに思わず心をそそられたのである。そういう順吉の顔を、おすぎはめずらしそうに見た。

順吉は寮ではおとなしい男で通っている。寮生は殆んどが内地から来た者である。東京者もいくたりかいる。順吉もその一人である。齢は三十五だが、齢よりはすこしふけて見える。夕張に来て二年目になるが、最初の冬は寒さと労働の烈しさから躯をこわして、二月ばかり病院通いをしていたこともある。おすぎが寮の掃除をしているとき順吉が仕事から帰ってくることがある。「御苦労さま。」と声をかけると、きまって「只今。」と堅い返事をするが、それがひどく内気な感じであった。炊事などで女たちの間に寮生の噂が出ることがあるが、順吉のことが話題に上ったことはない。どちらかと云えば、無愛想な堅苦しい人ということになっていた。

窓際の人が退院したので、順吉たちはそのあとに移った。その人はおかみさんと二人で病室の一人一人に挨拶して順吉たちにも「御大事に。」という言葉をかけていった。おかみさんは順吉たちを夫婦のように思い違いをした様子でトシに飴玉をくれたりした。おすぎはまた、まだ所帯やつれの見えない子供じみたところのあるおかみさんの容子を見て、はきはきした気さくそうな人だと思い、短い挨拶の間に、女同士の親しみをふと感じた。