일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちばのとなり

落葉の隣り

山本 周五郎

山本 周五郎의 落葉の隣り(おちばのとなり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,877자 · 57화면

아오조라 문고

「ふつうなら一年くらいかかるだろうが」と参吉が云った、「おれはまえから早漆といって、漆の重ねかたや乾かしかたのくふうをしていた、まだ誰も知らねえんだが、それでやるとふつうの三分の一で仕上るんだ」

「保ちはどうなんだ」

「これが初めてだから慥かなことは云えねえが、一年かけてやったのと違いはない筈だ」と参吉は云った、「だがそれはまたのことにして、おまえにひとつ頼みがあるんだ」

「おれにできることか」

「親方に話してもらいてえんだ」参吉はちょっと口ごもった、「指物職だから、とくい先にこういう道具を欲しがっている客はねえか、もしあったら売ってもらいてえと思うんだが」

「わからねえな」と云って繁次はふと眼をあげた、「しかしおめえいま、頼まれて写しを作ったって」

「そうなんだ」と参吉はせきこんで云った、「或る道具屋から頼まれて、代金まできまってたんだが、その道具屋が急に潰れちまって、おれは金が要るし、途方にくれちゃってるんだ」

繁次はちょっと考えてから訊いた、「値段はどのくらいなんだ」

「道具屋との話では五十両ということだったが、事情が事情だから、現銀なら三十両でいいんだ」