후리가나로 읽는 일본 고전
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
泉 鏡花의 薄紅梅(うすこうばい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 61,133자 · 122화면
」
と、軽く前髪へあてたのである。念のため『たそがれ』の作者に言おう。これは糸七を頂いたのでは決してない。……
七
「拝見な。」
「は、どうぞ。」
雑誌に被せた表紙の上へ、巻紙を添えて出す、かな交りの優しい書で、
――折しも月は、むら雲に、影うす暗きをさいわいと、傍に忍びてやりすごし、尚も人なき野中の細道、薄茅原、押分け押分け、ここは何処と白妙の、衣打つらん砧の声、幽にきこえて、雁音も、遠く雲井に鳴交わし、風すこし打吹きたるに、月皎々と照りながら、むら雨さっと降りいづれば――
水茎の墨の色が、はらはらとお嬢さんの睫毛を走った。一露瞼にうけたように、またたきして、
「すぐこのあとへ、しののめの鬼が出るんですのね、可恐いんですこと……。」
目白からは聞えまい。三崎座だろう、釣鐘がボーンと鳴る。
柳亭種彦のその文章を、そっと包むように巻戻しながら、指を添え、表紙を開くと、薄、茅原、花野を照らす月ながら、さっと、むら雨に濡色の、二人が水の滴りそうな、光氏と、黄昏と、玉なす桔梗、黒髪の女郎花の、簾で抱合う、道行姿の極彩色。
「永洗ですね、この口絵の綺麗だこと。