후리가나로 읽는 일본 고전
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いもがゆ
薯粥
山本 周五郎
山本 周五郎의 薯粥(いもがゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,018자 · 24화면
一
一
承応二年五月はじめの或る日、三河のくに岡崎藩の老職をつとめる鈴木惣兵衛の屋敷へ、ひとりの浪人者が訪れて来て面会を求めた。用件を訊かせると、町道場をひらきたいに就いて願いの筋があるということだった。……そのとき矢作橋の改修工事がはじまったばかりで、惣兵衛は煩忙なからだであったが、町道場ということはかねて藩主水野忠善からもはなしが出たことがあるので、ともかくも会おうと客間へとおさせた。客は十時隼人となのった、三十二三とみえる、あまり背丈は高くないが、逞しい骨組で、太い眉と一文字にひき結んだ大きな唇とが精悍な気質を思わせた。「わたくしは、五十日ほどまえに御城下へまいりました、唯今は両町の伊五兵衛と申す者の長屋に住んでおります、家族は七重と申す妻とふたり残念ながら未だ子にめぐまれておりません、尤も右はすでに御奉行役所へ届け出たとおりでございます」かれは落ちついた調子でそう述べた。生国は甲斐。郷士の子でまだ主取りをしたことはない。流名は一刀流であるが、就いてまなんだ師の名は仔細があっていえないという。それだけのことを聞くあいだに、惣兵衛はちょっと云いようのない好感が胸へ湧きあがってくるのを覚えた。