일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

あいがめ

藍瓶

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 藍瓶(あいがめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,676자 · 10화면

아오조라 문고

玄関の格子戸がずりずりと開いて入って来た者があるので、順作は杯を持ったなりに、その前に坐った女の白粉をつけた眼の下に曇のある顔をちょと見てから、右斜にふりかえって玄関のほうを見た。そこには煤けた障子が陰鬱な曇日の色の中に浮いていた。

「何人だろう」

何人にも知れないようにそっと引越して来て、まだ中一日たったばかりのところへ、何人がどうして知って来たのだろう、まさか彼ではあるまいと順作は思った。と、障子がすうと開いて黄ろな小さな顔が見えた。

「おったか、おったか」

それは出しぬいて犬の子か何かを棄てるように棄てて来た父親であった。

「あ」

順作はさすがに父親の顔を見ていることができなかった。それにしても荷車まで遠くから頼んで、知れないように知れないようにとして来たのに、どうして知ったのだろうと不思議でたまらなかった。

「電車をおりて、十丁ぐらいだと聞いたが、どうして小一里もあるじゃないか、やれ、やれ」

どろどろして灰色に見える小さな縦縞のある白い単衣を着た老人は、障子を締めてよぼよぼと来て茶ぶ台の横に坐った。

「よく知れた、ね」

順作はしかたなしにそう云って父親の小さな黄ろな顔を見た時、その左の眼の上瞼の青黒く腫れあがっているのに気が注いた。