후리가나로 읽는 일본 고전
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ふじだなのかげから
藤棚の陰から
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 藤棚の陰から(ふじだなのかげから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,285자 · 17화면
五
朝二階の寝間の床の上で目をさまして北側の中敷窓から見ると隣の風呂の煙突が見える。煙突と並行して鉄の梯子が取り付けてあるのによくすずめの群れが来て遊んでいる。まず一羽飛んで来て中段に止まる。あとからすぐに一羽追っかけて来て次の段にとまる。第三のが来て空中で羽ばたきしながら前の二羽に何か交渉しているらしく見える。けんかが始まる。一羽が逃げ出して上へ上へと階段を登って行く。二段ずつ飛ぶこともあり五六段ずつ飛び上がるときもある。地上七十余尺の頂上まで上ってしばらく四方を展望していると思うと、突然石でも落とすようにダイヴするが途中から急に横にそれて、直角双曲線を空中に描きながらどこかの庭木へ飛んで行く。しばらくするとまた煙突の梯子へもどって来てそうして同じ遊戯を繰り返す。見ていてもなんだかおもしろそうである。しかしなんのためにすずめがこんな遊戯をしているか、考えてみると不思議である。
梯子の中段で時々二羽のすずめの争闘が起こる。第三のすずめがこれに参加することもある。これはどうもただのけんかではなくて、やっぱり彼らの種族を増殖するための重大な仕事に関係した角逐の闘技であるらしく思われる。