후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ぐびじんそう
虞美人草
夏目 漱石의 虞美人草(ぐびじんそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 198,559자 · 401화면
「さっき馳けて行ったのは小野じゃなかったか」と停車場を出る時、宗近君が聞いて見る。
「そうか。僕は気がつかなかったが」と甲野さんは答えた。
四個の小世界は、停車場に突き当って、しばらく、ばらばらとなる。
八
一本の浅葱桜が夕暮を庭に曇る。拭き込んだ椽は、立て切った障子の外に静かである。うちは小形の長火鉢に手取形の鉄瓶を沸らして前には絞り羽二重の座布団を敷く。布団の上には甲野の母が品よく座っている。きりりと釣り上げた眼尻の尽くるあたりに、疳の筋が裏を通って額へ突き抜けているらしい上部を、浅黒く膚理の細かい皮が包んで、外見だけは至極穏やかである。――針を海綿に蔵して、ぐっと握らしめたる後、柔らかき手に膏薬を貼って創口を快よく慰めよ。出来得べくんば唇を血の出る局所に接けて他意なきを示せ。――二十世紀に生れた人はこれだけの事を知らねばならぬ。骨を露わすものは亡ぶと甲野さんがかつて日記に書いた事がある。
静かな椽に足音がする。今卸したかと思われるほどの白足袋を張り切るばかりに細長い足に見せて、変り色の厚いの椽に引き擦るを軽く蹴返しながら、障子をすうと開ける。