후리가나로 읽는 일본 고전
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じゃせいのいん
蛇性の婬
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 蛇性の婬(じゃせいのいん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,880자 · 54화면
そこは一段高い室になって、一人の色の白い女が坐っていた。衣服の赤や青のな色彩が見えた。その女は牀の上に坐っているらしかった。捕卒は不審しながら進んで往った。
「われわれは、府庁からまいった者だが、その方は何者だ、白氏なら韓大爺の牌票がある、その方が許宣にやった銀のことに就いて尋ねることがあるから、いっしょに伴れて往く」
女はじっと顔をあげたが、何も云わなければ驚いた容子もなかった。
「あのおちつきすましたところは、曲者だ、捉えろ」
捕卒は一斉に走りかかっていった。と、同時に雷のような一大音響がした。捕卒はびっくりしてそこへ立ちすくんだ。そして、気が注いて女の方を見た。女の姿はもう見えなかった。捕卒は逃がしてはならないと思って、今度は腹を定めて室の中へ飛びこんで往った。女の姿は依然として見えなかったが、牀の傍には銀の包を積みあげてあった。それは紛失していた彼の四十九個の銀錠であった。
捕卒は銀錠を扛って臨安府の堂上へ搬んで来た。許宣はそこで盗賊の嫌疑は晴れたが、素性の判らない者から、私に金をもらったと云うかどで、蘇州へ配流せられることになった。
一方邵大尉の方では、約束の通り懸賞金五十両を出してそれを李幕事に与えたが、李幕事は義弟に苦痛を見せることによって得た金であるから、心苦しくてたまらない。