후리가나로 읽는 일본 고전
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じゃせいのいん
蛇性の婬
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 蛇性の婬(じゃせいのいん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,880자 · 54화면
で、牢屋の内にいる許宣に面会して、その金を旅費に与え、李将仕と相談して、二つの手簡を持って往かすことにした。その手簡の一つは、蘇州の押司の范院長と云う者に与えたもので、一つは吉利橋下に旅館をやっている王と云う者に与えたものであった。
その日になると許宣は二人の護送人に伴れられて牢屋を出た。府庁の門口には李幕事夫婦をはじめ李将仕などが来て待っていた。許宣は涙を滴してその人びとに別れの詞をかわして出発した。
三日ばかりして蘇州府へ着いた。李将仕の手簡を見た范院長と王主人は、金を使って奔走したので、許宣は王主人の許に預けられることになった。
許宣が王主人の許に世話になってから半年ばかりになった。彼はそこで毎日無聊に苦しめられていた。と、ある日王主人が室へ入って来た。
「轎に乗った女が来て、お前さんを尋ねている、鬟も一人伴れている」
許宣は心当りはなかったが、好奇に門口へ出てみた。門口には彼の白娘子と青い上衣を着た小婢が立っていた。許宣は驚きと怒がいっしょになって出た。
「この盗人、俺をこんな目に逢わしておいて、またここへ何しに来たのだ」
「私は、決して、そんな悪いものではありません、それをあなたに弁解したくてまいりました」