후리가나로 읽는 일본 고전
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せみのびとぞうけい
蝉の美と造型
高村 光太郎
高村 光太郎의 蝉の美と造型(せみのびとぞうけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,286자 · 7화면
私も子供の頃夏になると谷中天王寺の森の中を夢中に馳けまわって彼をつかまえた。モチの木の皮をはいで石でたたいて強いモチを作り、竹竿のさきに指をなめては其をまきつける楽しさを今でも稍感傷的に思出す。私はなぜかクモの巣の糸を集めて捉えるという方法を当時知らなかった。これは最近になって聞いた方法である。これで採れるなら此の方がよい。翅を傷めないに違いない。セミが思いがけなく低い木の幹などに止まって鳴いているのを発見すると、まったく動悸のするほど昂奮する。今でもする。
私は夏の夕方など時々モデル漁りに出かける事があるが多くは自分では獲れず、顔なじみの子供等にもらって来る。セミがあの有りったけの声をふりしぼるように鳴きさかっているのを見ると、獲るのも躊躇させられるほど大まじめで、鳴き終ると忽ちぱっと飛び立って、慌ててそこらの物にぶつかりながら場所をかえるや否や、寸暇も無いというように直ぐ又鳴きはじめる、あの一心不乱な恋のよびかけには同情せずにいられない。よびかける事に夢中になっていて呼びかける目的を忘れてしまったのではないかと思うほど鳴く事に憑かれている。実際私はセミが配偶者を得たところを見た事が無い。