후리가나로 읽는 일본 고전
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がま
蝦蟇
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 蝦蟇(がま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,192자 · 5화면
翌朝蝦蟇は盥の中に居なかった。
ここに一寸余事を※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)む――
私の国の田舎にわくどう爺として通っている一人者の貧しい老人が居た。蝦蟇のことを私の国では俗にわくどうと云うのである。その老人は川魚を取ったり、些細な施与を村人から受けたりして、暮していたが、彼の重な収入はわくどうに在った。蝦蟇を方々から捕えて来ては、それを町の古い薬種屋に売っていた。彼の藁家の庭には、細かい金網を張った檻が幾つもあった。蝦蟇が沢山入っていた。いつもぐぐぐぐと妙な声がしていた。生臭い空気がじめじめしていた。女や子供は到底見に行けなかった。彼は蝿や時には蚯蚓などを取って蝦蟇に与えていた。方々から捕えて来られた蝦蟇は、町の薬種屋の手に渡る前に、必ず四五日はその檻の中で過させられた。その間に彼等の価値の上下が定まるのである。
或時、村の若者が大勢そのわくどう爺の家に押し寄せた。稀代の大蝦蟇が取れたというのであった。人間の頭位の大きさで眼が金色に光ってるということであった。然し若者等の好奇心は満されなかった。もうそれはわくどう爺のうちに居なかった。