후리가나로 읽는 일본 고전
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かにこうせん
蟹工船
小林 多喜二
小林 多喜二의 蟹工船(かにこうせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 61,890자 · 125화면
川崎船は身体を空にゆすりながら、一斉に降り始めた。水夫や火夫も狩り立てられて、甲板のすべる足元に気を配りながら、走り廻っていた。それ等のなかを、監督は鶏冠を立てた牡鶏のように見廻った。
仕事の切れ目が出来たので、学生上りが一寸の間風を避けて、荷物のかげに腰を下していると、炭山から来た漁夫が口のまわりに両手を円く囲んで、ハア、ハア息をかけながら、ひょいと角を曲ってきた。
「生命的だな!」それが――心からフイと出た実感が思わず学生の胸を衝いた。「やっぱし炭山と変らないで、死ぬ思いばしないと、生きられないなんてな。――瓦斯も恐ッかねど、波もおっかねしな」
昼過ぎから、空の模様がどこか変ってきた。薄い海霧が一面に――然しそうでないと云われれば、そうとも思われる程、淡くかかった。波は風呂敷でもつまみ上げたように、無数に三角形に騒ぎ立った。風が急にマストを鳴らして吹いて行った。荷物にかけてあるズックの覆いの裾がバタバタとデッキをたたいた。
「兎が飛ぶどオ――兎が!」誰か大声で叫んで、右舷のデッキを走って行った。その声が強い風にすぐちぎり取られて、意味のない叫び声のように聞こえた。