후리가나로 읽는 일본 고전
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ちまんだらしちょうぶし
血曼陀羅紙帳武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 血曼陀羅紙帳武士(ちまんだらしちょうぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,970자 · 176화면
友禅の襦袢の袖から、白い滑かな腕が覗いていたが、曲げた肘の附け根などは、円く軟らかく、薄桃色をなし、珠のようであった。
この頃、五味左門が身を隠していた、例の農家の、街道に添った納屋には、陽がなんどりと、長閑にあたっていた。
この辺の農家の誇りの一つとすることに、大きな納屋を持つということがあった。それは、鋤や鍬などの農具を、沢山に持っているということの証拠になるからであった。それでこの納屋も、土蔵ほどの大きさを持ってい、屋根に近い位置に、四角の窓を一つ穿っていた。その屋根に雀が停まっていて、羽づくろいし、その裾を、鼬が、チョロチョロと徘徊していたが、これは赤黄色い土壌と、灰色の板とで作られているこの納屋を、大変詩的な存在にしていた。
と、一人の武士が、刀の鞘を陽に照らし、自分の影を街道に落としながら、納屋の方へ歩いて来た。伊東頼母であった。頼母はあの夜、敵五味左門を取り逃がしたので、それを探し出し、敵わぬまでも勝負しようと、武蔵屋を出で、府中をはじめ、近所のそちこちを、今日まで三日間さがし廻った。だが左門の行衛は知れなかった。そこで一旦、飯塚薪左衛門の屋敷へ帰ろうと、今この街道を歩いて来たのであった。