후리가나로 읽는 일본 고전
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ちまんだらしちょうぶし
血曼陀羅紙帳武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 血曼陀羅紙帳武士(ちまんだらしちょうぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,970자 · 176화면
一団は納屋を出た。
(角右衛門どもの注進で、五郎蔵が乾児を率い、襲って来るやも知れぬ。何を措いても身を隠さなければ! ……では附近の林へ!)
「走れ! 向こうの林へ駈け込め!」
戸板の一団は、さっき、五味左門が身を没した同じ林の中へ駈け込んだ。
処女と殺人鬼
道了塚の林の中の紙帳の中で、栞が眼をさましたのは、これより少し以前のことであった。彼女は、自分が蝶になって、春の野を舞いあそんでいる夢を見ていた。野の中に、一本の、木蓮の木があり、白絹細工のような花が、太陽に向かって咲き揃っているのを見、(美しくて清らかで、若々しくて、まるで頼母様のようですこと)と思い、一輪の花の中へ分け入った時、木蓮の花の、倍もありそうな巨大な、そうして血のように赤い蜘蛛が、突然、頭上から、舞い下がって来た。
「あッ、蜘蛛が!」と、蝶の栞は叫び、叫んだ自分の声に驚いて眼をさまし、起き上がった。と、狼狽して、紙帳の向こう側の隅へ、飛ぶように身を引き、そこへ、固くなって坐った若い、身長の高い、総髪の武士を認めた。
「まあ」と、栞は云って、驚きを二倍にしたが、立派なお侍さんが、女の自分の声に驚いて、ケシ飛んで行ったのがおかしく、それに気の毒でもあったので、「怖がらなくともよろしゅうございますの。