후리가나로 읽는 일본 고전
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こうじん
行人
夏目 漱石의 行人(こうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 224,801자 · 452화면
父や母はその評判を聞くたびに案外な顔をした。けれどもやっぱり自分の子だと見えて、どこか嬉しそうな様子が見えた。兄と衝突している時にこんな評判でも耳に入ろうものなら、自分はむやみに腹が立った。一々その人の宅まで出かけて行って、彼らの誤解を訂正してやりたいような気さえ起った。
和歌の浦行に母がすぐ賛成したのも、実は彼女が兄の気性をよく呑み込んでいるからだろうと自分は思った。母は長い間わが子の我を助けて育てるようにした結果として、今では何事によらずその我の前に跪く運命を甘んじなければならない位地にあった。
自分は便所に立った時、手水鉢の傍にぼんやり立っていた嫂を見付けて、「姉さんどうです近頃は。兄さんの機嫌は好い方なんですか悪い方なんですか」と聞いた。嫂は「相変らずですわ」とただ一口答えただけであった。嫂はそれでも淋しい頬に片靨を寄せて見せた。彼女は淋しい色沢の頬をもっていた。それからその真中に淋しい片靨をもっていた。
七
自分は立つ前に岡田に借りた金の片をつけて行きたかった。もっとも彼に話をしさえすれば、東京へ帰ってからでも構わないとは思ったけれども、ああいう人の金はなるべく早く返しておいた方が、こっちの心持がいいという考えがあった。