후리가나로 읽는 일본 고전
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こうじん
行人
夏目 漱石의 行人(こうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 224,801자 · 452화면
と告げた。自分はその突然なのに驚いた。
二十八
「どうしてまたそう急に退院する気になったのか」
自分はこう聞いて見ないではいられなかった。三沢は自分の問に答える前にじっと自分の顔を見た。自分はわが顔を通して、わが心を読まれるような気がした。
「別段これという訳もないが、もう出る方が好かろうと思って……」
三沢はこれぎり何にも云わなかった。自分も黙っているよりほかに仕方がなかった。二人はいつもより沈んで相対していた。看護婦はすでに帰った後なので、室の中はことに淋しかった。今まで蒲団の上に胡坐をかいていた彼は急に倒れるように仰向に寝た。そうして上眼を使って窓の外を見た。外にはいつものように色の強い青空が、ぎらぎらする太陽の熱を一面に漲らしていた。
「おい君」と彼はやがて云った。「よく君の話す例の男ね。あの男は金を持っていないかね」
自分は固より岡田の経済事情を知ろうはずがなかった。あの始末屋の御兼さんの事を考えると、金という言葉を口から出すのも厭だった。けれどもいざ三沢の出院となれば、そのくらいな手数は厭うまいと、昨日すでに覚悟をきめたところであった。