후리가나로 읽는 일본 고전
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まちはふるさと
街はふるさと
坂口 安吾의 街はふるさと(まちはふるさと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,435자 · 389화면
変な風にさせるわね、あんたは」
「もう、いいよ」
「よかないわ。二度と再びいたしません、ぐらいのことは云ってもらいたいわね」
ヤエ子はようやく正面を向いて、うつむいて、つぶやいた。
「魔がさしたのよ」
「あんた。自分のことを、そんな風に言うの?」
「ホテルへさそったけど、ショートタイムだからって、言うんです。私、お金がほしかったんです。部屋のない女だと思われたくなかったから」
それまで人々に無関心のルミ子が、ようやく本から目を放して、つぶやいた。
「そんな時が、あるもんだわね。みすぼらしく思われたくない時がね。ヤエちゃん、一目でその人が好きだったのよ。わかるわね」
かすかに笑って、又、本を読みはじめた。
ヤエ子は坐りなおして、手をついて、
「兄さん。すみません」
すぐ立ちあがって、部屋の外へ駈けだそうとした。
戸口で、待ちかまえたように抱きとめたのは、オデン屋のオヤジである。
「よし、よし。それで、すんだんだ。すみません、と一言いいさえすれば、水に流そうと思って、みなさん待ちかねていたのさ。誰だって、魔がさすことがあらアな」
そしてヤエ子の背をさすりながら、部屋の中央へ押しだすようにしながら、