후리가나로 읽는 일본 고전
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まちはふるさと
街はふるさと
坂口 安吾의 街はふるさと(まちはふるさと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,435자 · 389화면
本人よりも、本人の環境に惚れたんですから。ながく、惚れる筈がありませんや。惚れたモトがそうですから、鼻についたとなると、これは、ひどいものですなア。日増しに熱がさめる。そんなもんじゃありませんぜ。一時間、いや、一分、一秒ごとでさア。自分ながら、興ざめていくのが、怖しいぐらい。すさまじいものです。こッちは気持がふさがって、食事もまずくなる、記代子を一目見るたびに、アア、ヤだなア、砂をかむような気持。田宮伊右衛門の心境、アア、ムリもないとしみじみ思ったものですなア」
長平ははじめのうちは、エンゼルの視線をはずして、ソッポをむいて、軽い気持できいていたが、だんだんそんな風にしていられなくなった。嫌いになった女が、一分一秒ごとにイヤになるという言葉にこもる実感が、軽い気持できいていられなくさせたのである。自然にエンゼルと睨み合っていた。エンゼルの目は、相変らず、無感動であった。
「女の心理というものが妙なものだと思ったのは、これからのことなんです。これだけ嫌われれば、当人に分らない筈はありませんな。知らないフリをしていても、チクリ、チクリ、一分ごとに針をさしこまれているようなもの、当人の胸には誰より鋭く響きわたっているに極っていまさア。