일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

坂口 安吾의 街はふるさと(まちはふるさと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,435자 · 389화면

아오조라 문고

なかなか、こまかく気がつくな、と、記代子を見るせつ子の目に微笑がこもった。

いかにも当りまえなお嬢さんタイプの娘である。難もないが、目を惹く特長もない。社会見学に働いてみるのも悪くはないが、当りまえの奥さんに落ちつく以外に手のなさそうな娘である。

さッきから、せつ子の頭にひらめいているのは、記代子を放二のお嫁さんに、ということだった。悪くない方法だ。

出版事業をやることになれば、放二にはイの一番に手伝ってもらう必要があるが、すると、宇賀神のことも当然放二に知れてしまう。知られて困ることもないのだが、放二に家庭のある方が無難には相違ない。

「じゃア、あなたが社へ戻って十分ぐらいすぎたころ、誰かに電話かけさせましょうね。旅先から知らせがきて、放二さんに伝言があったから、と、そう云ってもらったら、よろしいでしょう」

「ええ。じゃア、五時か、五時ちょッとすぎたころ」

「ええ。それでね、青木さんをまいちゃッて、あなたと放二さんとお二人で、マルセイユへきてちょうだい。スペシャルのフランス料理ごちそうするわ」

せつ子は一目で、記代子が自分に好感をいだいたことを見ぬいていた。