후리가나로 읽는 일본 고전
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うらぎり
裏切り
坂口 安吾의 裏切り(うらぎり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,343자 · 70화면
「挨拶は入口ですんだじゃありませんか」
と日野が失礼なことを云って小夜子サンを茶化したものです。
「ぶたれました、ここ、ここ、だって云やがらア。ピストル様のもので射たれましたというシュルレアリズム的表現かも知れねえな。たぶん前後不覚なんだ」
彼はこう云ってキャッという卑しそうな笑い声を発しましたが、実はセラダがうらやましくてたまらぬらしく、ヨダレがたれそうな顔ツキでもありました。
「チェッ! 小夜子サン、真ッ赤になりやがった!」
と、小夜子サンが赤くなってセラダを案内するのを残念そうに見送っていたのです。
来るはずの法本がなかなか姿を見せませんので、ふだんならこんなとき進んでノコノコ自己紹介に現れて巧みに印象づけるのが日野の持ち前の性分であるにも拘らず、この日は毒気をぬかれたのか、料理場の片隅にへばりついたり、ちょッとノソノソ動いてみたり、アブラ虫のような挙動が精いっぱいのようでした。彼は甚しくオッチョコチョイの時と、甚しく人みしりする時と二ツあるのですが、人みしりする時は軽蔑しながらも心服したような気分の時にそうなのかも知れません。彼はセラダに自己よりもやや優秀な同類を見出して、ねたましがっていた様子のようでした。