일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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『さいゆうき』のゆめ

『西遊記』の夢

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 『西遊記』の夢(『さいゆうき』のゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,947자 · 18화면

아오조라 문고

そして一片の雲もない青空は黒く澄み上り、その中に白く輝いた太陽が寂としてかかっていた。人類創成の昔から今まで、人間の力というものが全く加わっていないこの秘境で、スタインはあらゆる時の距りを忘れて、身近かに玄奘やマルコ・ポーロのいぶきを感じた。

無限の深淵の底は遠く四大洲の外につづき、東勝神洲の水底深くにも達している。その東海の底、竜王のすむ水晶宮へも、孫悟空は閉水の法を使って自由に潜り入ることが出来た。またタクラマカンの死の荒野の東、ロプ海床を越え、乾上った海底に残る竜宮城の廃墟のまぼろしを眼のあたりに見ながら、玄奘は印度からの帰途を急いだことであろう。

この道を辿るべく、三十頭の駱駝にあらゆる探険用具と大氷袋とをつみ、すっかり準備をととのえたスタインの一行は、厳冬を目ざして、ミラーンの古市を出発した。そして楼蘭を中心とする一帯の発掘に惨憺たる辛苦をなめた上に、更に楼蘭を起点とする古代支那路線をたずね、「塩の結晶の耀く無涯の曠野」ロプ海床に足を踏み入れたのである。

古代ロプ鹹湖の涸底は、峻しい粘土の丘がもつれるように起伏し、一面に塩が化石のように硬く凍りついていた。