후리가나로 읽는 일본 고전
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おやばかにゅうどうき
親馬鹿入堂記
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 親馬鹿入堂記(おやばかにゅうどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,182자 · 24화면
これからの生活は唯、愛するもののために生きのびるというだけのことである。そこへ、お前がひょっこり生れ出たことによって、運命的な感情に支配されていたお父さんの生活は急に生き甲斐のあるものに変ってきた。お父さんがお前のために生きるのではない。お父さんはお前によって生きる道をひらいたのだ。五月九日の朝、この街中にある藤井病院の産室で、死んだようにぐったりと眠っているお母さんの横に小さい蒲団が敷いてあって、そこに天使のような小さな赤ん坊が、まったく両肩には羽がついているように見えた。その赤ん坊が、すやすやと眠っている。荘厳で、しずかで、その赤ん坊のうつくしさは、底にふかい輝きを忍ばせて澄みきっていた。まもなく私はお前が眼をあけるのを見た。眼は大きく、人間の感覚では及びもつかぬような遠くをじっと見つめているような落ちつきと安らかさをもっていた。お父さんの生活は生彩と喜びにみちみちている。どのような邪悪と難苦にも抵抗して、堂々と歩いてゆける自信がお父さんの心の底から湧きあがってきた。お母さんが夢に見たという金の猫の童話は、それから数日間、つぎつぎと起る出来事によって補正され、次第に一つのかたちを整えてきた」