후리가나로 읽는 일본 고전
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はなしのくずかご
話の屑籠
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 話の屑籠(はなしのくずかご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,252자 · 11화면
それには、あらゆる場合に、最も普通の人が最も普通に使う文句が、アルファベット順に配列されていた。そしてそれは、紋切形の習慣に囚われている人間の生活が、如何に愚かしくばかばかしいものであるかを、憤激の念で現わそうとしたものであった。
こういう紋切形字典――それを想像してみるだけでも、そして一寸でも自分自身を省みてみるならば猶更、おのずから人生の愚劣さに眉が顰めらるるのであるが、それに対抗するものの一つとして、反故に似た種々の小話が、至るところに散らばっている。或は心理の深みを示し、或は性格の多種多様さを示して、人生に一種の立体感を与えてくれないでもない。
吾々は日常、そういう小話をいくつも耳にしている。積ったら、なかなか葛籠などには盛りきれないだろう。試みに、その二三を手当り次第に取出してみようならば、――
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或る中年の男が、若い芸妓と馴染を重ねて、この女とならば一生を……というところまできた。が何しろ相手は芸妓稼業の身、商売気はなれた心中立にも、裏には裏があるものやも知れず、あれかこれかと、女の心底を、信じながらも測りかねて、日を重ねているうちに、金にも困るし……或る夜のこと、――