후리가나로 읽는 일본 고전
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たににうたうおんな
谷にうたう女
小川 未明
小川 未明의 谷にうたう女(たににうたうおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,202자 · 7화면
すこしの間が、小さな長吉にとっては、堪えられないほどの長い時間でした。
「おっかあ。」といって、子供は、母を呼んで泣き出しました。
しかし、いくら呼んでも、この子供の声は、下の村へは達しなかったでありましょう。
このとき、どこからか、笛と太鼓の音がきこえてきました。それは、村の祭りのときにしかきかなかったものです。山の林に鳴く、もずや、ひよどりでさえ、こんないい声は出し得なかったので、長吉は、ぼんやりと、その音のする方を見ると、山へ登ってゆく道を、赤い旗を立て、青い着物をきた人たちが列をつくって歩いてゆきました。そして、その後から、にぎやかな子供たちの話し声などがしてくるので、泣くのを忘れて見とれていると、葉の落ちて、裸となった林の間から、その列がちらちらと見えたのです。長吉は、いそいで、その後を追いかけました。
二、三度も彼はころんだけれど、泣きもせずその後を追いかけてゆきました。
空で、糸をつむいでいた、白髪のおばあさんの姿が見えなくなって、風が募ってきました。おきぬが畑にもどってきたときには、くりのこずえにしがみついて歌をうたっていた葉が、くるくるとまわって、がけの底の方へ落ちていったのです。