후리가나로 읽는 일본 고전
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ひんみんくらぶ
貧民倶楽部
泉 鏡花
泉 鏡花의 貧民倶楽部(ひんみんくらぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,333자 · 111화면
」
と恐入るは、ちと筋道が違うようなり。
夫人は訝り、「これこれ、其方は血迷うていやるようじゃ、落着いて申すが可い、死んだといやる、何がどうしたのじゃ。」
矢島も怪訝な顔色にて、「御手飼の狆が屠犬児に。」
「おや……」と夫人は血相変え、火箸を片手に握りしまま、衝と立上って矢島を睨附け、「ヌ――」とばかり、激怒して口が利けず。
新聞にてたたかれし口惜さと、綾子に対して言訳なさと、秘蔵の狆の不幸とが一時に衝突して、夫人の剣幕さながらダイナマイトのごとくなれば、矢島は反返って両手を前に突出し、「で……で、下手人はその場を去らず、と……捕えました。死骸は御玄関、きっ……きっと敵を。」と呂律もしどろ。
「貴女ちょいと。」失礼といいもあえず、夫人はずるずると裳を引摺り、玄関へ駈出したまう。「ああだもの。」と歎息して、綾子は後に思案投首。
撲殺して占め損い、遁げんとして馬丁に見露され、書生のために捕えられて、玄関に引摺込まれし、年老いたる屠犬児は、破褞袍を衣て荒縄の帯を〆め、踵の辺は摺切れたる冷飯草履を片足脱ぎて、花崗石の上に平蜘蛛。
可憐お手飼の狆は、一棒を撲ってころりと往生し、四足を縮めて横たわりぬ。