후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あかいステッキ
赤いステッキ
壺井 栄
壺井 栄의 赤いステッキ(あかいステッキ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,482자 · 23화면
健も負けてはいない。
「サクラじゃい!」と叩きかえす。
「ウメじゃ、ウメじゃ、ウメ、ウメ」
とうとう二人はつかみ合い、健は泣き声で、
「サクラ、サクラ――」
と、しどろもどろに克子の拳をさけながら叫ぶ。お母さんがとめるのも二人の耳には入らず、なぐり合いはやみそうもない。とうとう健は組みしかれて大声で泣きだした。克子は健に頬っぺたを引っつかまれていながら、ウメじゃ、ウメじゃい、と手をふり上げている。引き分けられてもなお、すさまじい顔つきで突っ立っている克子のふてぶてしさにお母さんは思わず笑いだした。
「そない喧嘩しよったら、もうお父さんの所いつれていきません、いうて手紙出そう」
お母さんにそういわれると健はなおも泣きだし、涙の中から悲しげな声で、
「もう喧嘩せん、もうごめん」とあやまったが、克子の方は目を三角にしてきろきろ動かしながら、まだ小声で、
「ウメじゃい、ウメじゃい」とつぶやいている。よくよくのことでなければ涙をこぼさない克子が、もう少し涙もろければ人にも愛されるのであろうが、その態度は誰の目にも片輪者の強情としてより映らないであろう。健のように泣いてあやまれば、親でさえもその方へ傾きかけるのを、お母さんは、克子のこれから生きていく上にどんなに損なまわりあわせになるだろうとくやしく思った。