후리가나로 읽는 일본 고전
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
海野 十三의 赤外線男(せきがいせんおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,889자 · 78화면
ところが潮さん、この頃ずっと見えないそうで……」
「その潮さんというのは、若しや背丈の大きい、そうだ、五尺七寸位もある人でしょう」
「よく知ってますね」と内儀さんは、はだけた胸を掻き合わせながら云った。「ちょいといい男ですわヨ、ホッホッホ」
帆村は苦笑した。
「あらッ、向うから潮さんが帰ってきちゃったわ」
「えッ」と帆村は駭いて、内儀さんの視線の彼方を見た。
「まア大変顔色がわるいけれど、あの人に違いない……」
その言葉の終らないうちに、帆村は向うから飄々とやってくる潮らしき人物の袂を抑えていた。
「潮君」
「呀ッ」
青年は帆村の手をヒラリと払って、とッとと逃げ出した。帆村はもう必死で、このコンパスの長い韋駄天を追駈けた。そして横丁を曲ったところで追付いて、遂に組打ちが始まった。そのとき青年の懐中から、コロコロと平べったい丸缶のようなものが転げ出て、溝の方へ動いていった。
「ああ――それは……」
と青年の腕が伸びようとするところを、帆村は懸命に抑えて、うまく自分の手の内に収めた。そこへバラバラと警官と刑事とが駈けつけたので、帆村は間違われて二つ三つ蹴られ損をしただけで助かった。