후리가나로 읽는 일본 고전
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ちょうじんひげのはかせ
超人鬚野博士
夢野 久作
夢野 久作의 超人鬚野博士(ちょうじんひげのはかせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,054자 · 117화면
通りがかりのルンペン親爺を応接間に引っぱり込んで最極上の葉巻と珈琲を御馳走して、生命よりも大切な涙をポロポロ落して見せるなんて、だいぶ常識を外れている。ことによるとこの少女はキチガイの一種である早発性痴呆かも知れないと思った。
「ハハア。面白いワケじゃな……一匹の犬に関係している。タッタ一人の誤解が……」
「そうなんですの……そのタッタ一人の方に誤解される位なら妾死んだ方がいいわ……スッ……スッ……」
「ちょっと待ってくれい。もうすこし落付いてユックリ事情を話してみなさい」
お惚気豪華版
それから断髪令嬢がシャクリ上げシャクリ上げ話すところを聞いているうちに、やっと事情が判明って来た。この断髪令嬢は本名を山木テル子さんという山木氏の一人娘で、エース女学校を去年卒業したばかりの才媛である。二年前に前外務大臣唖川伯爵の令息で、唖川歌夫という外務省情報部勤務の青年と婚約が出来ているのが、父親山木混凝土氏の疑獄事件で、そのままになっているという。
ところで、その唖川歌夫という青年外交官は、嘗てその婚約時代に和蘭、独逸、瑞西を遊学してまわった事があるが、その帰朝土産に仏蘭西は巴里の犬の展覧会から、何万法か出して買って来た世界第一、無類飛切というフォックス・テリヤのお手本みたような仔犬を一匹持って来て令嬢に与えた