후리가나로 읽는 일본 고전
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ろじょう
路上
芥川 竜之介의 路上(ろじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,539자 · 87화면
私可笑しくって――」
「成程ね、こりゃ却々哲学的だ。」
野村はまた誰よりも大きな声で笑い出した。
「まあ、生意気ったらないのね。――だから姉さんがいつでも云うんだわ、民雄さんは莫迦だって。」
部屋の中の火気に蒸されて、一層血色の鮮になった初子が、ちょっと睨める真似をしながら、こう弟を窘めると、民雄はまだ俊助の手をつかまえたまま、
「ううん。僕は莫迦じゃないよ。」
「じゃ利巧か?」
今度は俊助まで口を出した。
「ううん、利巧でもない。」
「じゃ何だい。」
民雄はこう云った野村の顔を見上げながら、ほとんど滑稽に近い真面目さを眉目の間に閃かせて、
「中位。」と道破した。
四人は声を合せて失笑した。
「中位は好かった。大人もそう思ってさえいれば、一生幸福に暮せるのに相違ない。こりゃ初子さんなんぞは殊に拳々服膺すべき事かも知れませんぜ。辰子さんの方は大丈夫だが――」
その笑い声が静まった時、野村は広い胸の上に腕を組んで、二人の若い女を見比べた。
「何とでもおっしゃい。今夜は野村さん私ばかりいじめるわね。」
「じゃ僕はどうだ。」
俊助は冗談のように野村の矢面に立った。
「君もいかん。