일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おどるちへいせん

踊る地平線(上)

谷 譲次

谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면

아오조라 문고

と気がつくと同時に、私は素早く室内をしらべてみた。がふたりの荷物はもとより、この部屋についているものも何一つ失くなっていない。どろぼうの仮定もこれで見事に逆証されてしまった。

で、やはり最後に悪戯だろうということになったのだが、この理論を確立させるべく、そこにもっと可能性に富んだひとりの有力な容疑者があった。下宿の一人息子、悪たれ小僧のレムである。下宿といっても、これはごく家庭的な小さな家で、建物はかなり大きかったけれど、止宿人は私たち夫婦きりだったから、食事なんかも家の人とみんな一しょにしたためて、来て間もなくだったが、私たちはもう自分の家のように勝手に振舞ってくらしていた。家族というのは、ホルボウンの家具工場に出ている四十あまりの好人物の主人と、よく私たちの世話をしてくれる、几帳面すぎるほど几帳面なその主婦と、それに夫婦のあいだに、レミヨンという七つになる男の子があるだけだった。レムは、年齢のわりに身体の小さな、非常に病身な児で、そのせいかまだ学校へも行かずに、うちにぶらぶらしていた。独りっ子のうえに、からだが弱いからとあって親がしたい放題に甘やかしておくものだから、レムは、意気地がないくせに妙に鼻っぱしのつよい、しじゅう顔いろを変えてはしゃぎ切っている、おちつきのない子だった。